(お久しぶりの更新です)
先月末、やっと解除された緊急事態。
宣言期間中は県をまたぐ移動を避けていた私たちも、先日11ヵ月ぶりに3人そろって会うことが叶いました。
公私にわたる近況報告や今後の活動内容などなど。
画面越しやチャットとは違うライブ感にありがたみを感じたひとときでした。
そのなかで改めて話題にあがったのは、よく聞くこの言葉の意味。
「着こなし」ってなんだろう??
着ることを「こなす」ってどういうこと??
辞書によるとーー
こな・す【熟す】
①細かく砕く
②食物を消化する 「胃で食物を-」
③思いのままに扱う 「英語を-」
④仕事などをうまく処理してなしとげる
「仕事を-」
⑤(動詞の連用形の下に付いて)
巧みに…する「使い-」「乗り-」
(出典:旺文社 国語辞典)
「着こなし」は⑤の意味、「巧みに着ること」となりますね。
そんな着こなしの教科書としてあげたいのは、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」。
訪問先のローマで密かに宮殿を抜け出したアン王女のつかのまの休日を描く物語です。
お忍びの一日に着ていたのは白い長袖のボウタイブラウスにベルト付きのたっぷりしたフレアースカート。
この一組の衣裳がローマの街を楽しむアンの気持ちとともに、見事に変化していきます。
最初は王女様のお忍びにふさわしく、ローヒールパンプスに白い手袋
ボウタイも締めて衿元きっちり、いかにも良家のお嬢様
パンプスをフラットなサンダルに変え、髪を切る
長袖ブラウスを肘上まで捲り、ボウタイを外して衿を開ける
これだけで、同じ服なのに雰囲気がガラリと変わる!
持っていたハンカチを首に巻き、袖をさらに短く捲り上げる
快活な印象が印象がどんどん加速
現実には、あんなにたっぷりした長袖をここまで短くするのは無理とは思いつつ…
そこはほら、映画だから、ね♪
最後は夜の野外パーティーの場面
ハンカチを衿元にきゅっと結んで
この衿を立てた結び方、なんともステキ
こうして見ていくと、同じ服でも着こなすことで自分自身を演出するヒントがたくさん隠されています。
「着こなし」という言葉を改めて考えてみた秋の一日。
私たちもレッスンをとおして、こんな着こなしやおしゃれの楽しみ方をお伝えしていきたいと思っています。